- 自宅での『看取り』というものが具体的にどのような形になってくるのかをご説明します。病状の成り行きや身体状況の変化、予想される介護の内容、死の前兆など、その他、療養者・ご家族の方の『看取り』に対する不安や疑問などに対して、ひとつひとつ解消できるようお話を聞いていきます。
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- 自宅での『看取り』について、療養者・ご家族の方の思いを把握していきます。望まれる最期のときとはどういったものであるのか、それが可能であるか可能でないかに関わらず、療養者・ご家族の方の本当のお気持ちがどのようなものであるのか、といったことを知ることができるよう努めていきます。
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- 具体的にどのような支援が必要となるのかを考えていきます。療養者さまに必要なケアをご家族の方がどの程度まで行うことが可能であるのか、看護師やヘルパーさんなどがどの部分を支援していけばよいのか、といったことを、具体的な訪問回数・訪問時間などを考えながら調整していきます。
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- これらの支援を行いながら『看取り』に対する療養者・ご家族の方のお気持ちを確認していきます。
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- 自宅での『看取り』について、療養者・ご家族の方の方針が固まりサービスの調整なども可能となってきたら、主治医へ療養者・ご家族の方の思いを伝え、その思いに添えるような治療や処置などを実施してもらうよう依頼・調整します。
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- 主治医への報告のタイミングはケースにより異なり、この限りではありません。
- 自宅での『看取り』の方針を固められていても、途中で入院を希望されたりと、その方針を変更することがあって当然です。「一度決めたからには最後まで…」といったふうに肩に力を入れ過ぎにならないよう、「できるだけのことをしていこう…」という思いで一緒に頑張っていければと思います。
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- 実際に支援を行っていきます。療養者さま本人の精神的・肉体的な苦痛ができるかぎり軽減できるような援助、そしてご家族の方が看病を続けていけるように、ともに考え、チームが連携し合い、創意工夫しながら『看取り』のケアを行っていきます
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- 最期のときが近づいてくると、おおむね「そのとき」がいつ頃になるか、ということが推測できるようになります。ここまでくると、ご家族の方、スタッフの区別はありません。療養者さま本人はもちろん、ご家族の方、主治医、看護師、ヘルパーさんなどがひとつとなって、療養者さまの『生』の総仕上げをお手伝いさせていただくことになります。
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- お亡くなりになられ主治医により死亡診断がなされた後に、合掌させていただき、看取り後のケアというものを行います。病院ではこのケアを看護スタッフだけで行う場合が多いのですが、自宅で亡くなられた場合、ご家族の方とも協同して行うことができます。お身体をきれいに拭き、きれいな衣装に着替え、生前のイメージにできるだけ近づけるよう容姿を整えていきます。眼鏡をかけ、義歯をはめ、愛用の装飾品などをつけ…。ある人は衣装を生前に愛用されたスーツを使用される方もおられます。それらのケアを行い、ご遺体に布団をかけ、最後にもう一度合掌をさせていただくと、そこでわたしたちの関われる『看取り』の援助が終了、ということになります。
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